目の病気について

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このページでは様々な目の病気についての簡単な説明をします。

症例(17) ものもらい

ものもらいとは?

ものもらいとは、まぶたが赤くはれ、時に痛みやかゆみを伴う病気の俗称です。正式な名称には麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)の2種類があります。

麦粒腫とは?

まぶたの縁にはくろめの表面に脂を出す腺があり(図1)、そこが細菌感染をおこして炎症を起こしたものを麦粒腫といいます。多くの場合が痛みを伴い、炎症が強くなると赤み、腫れが強くなり、膿(うみ)がたまります。治療は抗菌の点眼薬が基本ですが、膿がたまってしまったら切開して膿を出す治療が必要となります。

霰粒腫とは?

まぶたの裏の、脂の成分を出すマイボーム腺がつまって、その周囲に慢性の炎症がおき、中にかゆ状の分泌物がたまったものです。霰粒腫は麦粒腫と異なり、細菌感染を伴わない無菌性の炎症です。マイボーム腺はまつ毛の生え際近くに開口部がありますが、その開口部が炎症などで詰まることによって起こります。治療は抗菌、抗炎症の点眼薬で吸収縮小することがありますが、大きくなってしまう場合は、切開して内容物を除去することをお勧めします。

  • 図1 まぶたの断面図

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