目の病気について

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このページでは様々な目の病気についての簡単な説明をします。

症例(16) ドライアイ(乾き目)

ドライアイとは?

読んで字のごとく目が乾くことでありますが、教科書的には「ドライアイとは,様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり,眼不快感や視機能異常を伴う」と定義されています。難しい言葉が並びましたが、角膜(図1)すなわちくろめの表面には図2のような涙の層があるのが正常ですが、涙の量が少なかったり、質が悪かったりで角膜表面に涙の層がはっていられなくなることにより、図3のように角膜の表面が傷ついてしまうと考えればいいでしょう。

症状は?

異物感、乾燥感、目が痛い、目が開けにくい、目が疲れる、まぶしい、見にくいなど漠然とした目の不快感を訴えることが多いです。また、目が乾くにもかかわらず、涙がよくこぼれるということもあります。外見では充血などがみられることもあります。

治療は?


  • 点眼治療としては、涙の成分にほど近い人工涙液による涙の補充、ヒアルロン酸を含む点眼液による角膜や結膜の傷の治療、最近では涙の質を良くして涙の角膜表面へのはりをよくする点眼薬もあります。

  • 涙点プラグというもので、涙の排出口をふさいで涙がよくたまるようにする治療もあります。

通院は?

ドライアイは慢性的な病気で、上記の治療で症状が改善しても、涙が多くなり完全に治ってしまうということは非常にまれであると考えてください。そのため、点眼薬は継続的に使用した方がよく、定期的に眼科検診することをお勧めします。

  • 図1 角膜と一部は角膜の断面

  • 図2 角膜と涙液

  • 図3 角膜上皮障害:黒く抜けたところが角膜の上皮がなくなって傷ついたところ

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